中国ビジネス

【中国赴任】株・積立NISA等の有価証券をどうするか?

はじめに

こんにちは!中国赴任が決まったら気になるのが日本で保有している有価証券の取り扱いです。例えば、積立NISAやiDeCo(イデコ)、株式や投資信託と言った投資用商品をどうするか?気になりますよね。私も海外赴任が決まってから、専門家に聞きに行ったりしてかなり詳しく調べたので、今回そこで学んだ方法をご紹介します。

 

1)日本の証券会社の口座は殆ど使えなくなる

いきなりショッキングなことをお話しするのですが、今日本で積立している積立NISAやNISA、株式や投資信託を購入している口座は本人が海外赴任等で日本の非居住者になると、口座へ新たに入金したり株を追加で購入したり新たに取引が出来なくなります。

 

口座自体は事前に申請を出しておけば残しておく事が出来ますが(※口座の休眠という)、ポイントは新たな入金が出来ない事です。株式を購入したり積立NISAを買ったりする特定口座に新たに入金する事が出来ないと新たに株式を購入する事が出来ません。さらに非居住者は株式の購入その他の取引も出来なくなってしまいます。

つまり海外赴任中は日本の証券会社の特定口座や一般口座は使えなくなってしまうという事です。

 

2)iDeCo(イデコ)と不動産投資は継続できる

海外赴任で日本の非居住者となっても継続出来る投資商品が2つあります。1つ目は個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)です。会社員の場合、海外赴任になっても引き続き会社に厚生年金を支払い続けることになると思いますが、その場合は引き続きiDeCo(イデコ)の積立は継続出来ます。

2つ目は不動産投資です。こちらは既に国内に不動産を所有している方限定ですが、引き続き不動産オーナーとしてキチンと銀行返済や固定資産税や所得税等の納税の義務を行う限りはそのまま継続して不動産を所有する事が出来ます。

iDeCoは60歳まで、積み立てたお金を使用することが出来ないのでかなり流動性が悪い投資となります。また積立出来る金額にも上限があるため、iDeCoのみで資産形成をするのは難しいと言えます。

 

3)まずは今後のライフプランを考える

日本の非居住者になるとどの様な制限がかかって来てしまうか分かった所で、それではどうすれば良いのでしょうか?それには先ずアナタが今後どうやって暮らして行きたいかというライフプランを考える必要があります。

ここで2つの選択肢があります。

1つ目は「これから海外赴任するけど、5年以内には日本に戻ってきて暮らす可能性が高い」

2つ目は「これから途中何度か帰国するだろうけど、5年以上海外で生活する可能性が高い」

このどちらの選択がより自分の思い描く未来に近いかを考えることが大切です。

 

4)5年以内には日本に戻ってくる場合

5年以内に日本に帰国する可能性が高いなら、今積立している有価証券の特定口座は、廃止せずに一度口座を「休眠」させておき、帰国後再度特定口座を再開して積立を継続することが有利と考えます。

普段利用している証券会社に申請を提出するだけで簡単に口座を保存してくれます。ただし、休眠中は新たに資金を入金したり株式を購入したりと言った取引は出来なくなる点に注意が必要です。

 

5)今後海外で暮らしていこうと考えている場合

逆にこれからは海外での暮らしの方が長くなる可能性が高いのであれば、国内で積立をしていく事は実質的に出来なくなってしまいます。

下記、楽天証券のページから引用です。

引用元:楽天証券

海外に出国されている間は、
有価証券等をお預かりするのみとなり、
一時的にお取引を制限させていただきます。

また帰国後にご連絡いただければ、
制限解除のお手続きをさせていただきます。

中略)

なお、出国後に非居住者に該当することが判明した場合、
弊社にて速やかにお取引の制限、

NISA口座(ジュニアNISA)や特定口座の廃止などの
お手続きをさせていただきますのでご了承ください。

 

上記の様に、非居住者になった事を黙っていてそれが判明した際には口座の廃止など厳しい事が書かれています。最近は一般口座については若干制限が緩くなっているそうですがいずれにしても、新たに株を買ったり売ったりといった取引は出来なくなります。

 

6)海外で資産形成する為には?

それでは海外を点々としながら暮らす日本人はどうすれば良いのか?そう言う方は日本国内証券会社では資産形成が出来ないので、下記の様なプランがお勧めです。

海外居住者におススメの資産形成術

(1)居住する国が複数に渡ったとしても影響を受けにくい海外の『オンライン証券』で口座開設。
(2)『ETF』を用いて資産形成を行う。

 

まとめ

以上です。今日は中国に赴任して日本の非居住者となってしまうと、今積立をしている積立NISAや他の有価証券を取り扱う証券会社の口座をどうすれば良いか?と言う話から、これから海外での生活が長く続く可能性のある方の資産形成として、海外のオンライン証券でETFを用いた資産形成にシフトすると言う話をして来ました。

では海外のオンライン証券の口座なんてどうやって作るのか?と思う方向けに次回は、オンライン証券の口座の作り方とオンライン証券の使い方を紹介して行きたいと思います〜!!

最後まで見て頂きどうも有難う御座います(^^)
参考になったと言う方は是非コメント等宜しくお願いします♫
それではまた会いましょう〜!!