はじめに
中国渡航が決まったら、絶対に考えておいた方が良いことは中国のネット規制のことです。中国ではグレートファイアウォールというネット検閲システムが備わっているため、日本でよく使っているGoogleやYahoo!などの検索サイトやFacebook・Instagram・YouTubeといったSNSは使用することが出来ません。
そのため中国から上記のwebサービスにアクセスする為にはVPN(ヴァーチャル・プライベート・ネットワーク)という仮想の通信技術を使ってグレートファイアウォールを回避する必要があります。本日は数あるVPNの中から、中国渡航前に日本で設定しておきたいお勧めのVPNを紹介します。
1、そもそもVPNとは何か?
そもそもVPNとはどんな技術なのかと言うと、「第三者による通信内容の閲覧を防ぎ、安全に通信を行うための技術」のことを言います。
別に詳しくは知らなくても構わないので、VPNを使えば中国のグレートファイアウォールに遮断されずに、日本と同じようにGoogleやYahooとかAmazonが使えると覚えておけば大丈夫です。
VPNは無料のものから、有料サービスなど様々です。セキュリティーを気にされる場合は、有料サービスを利用しましょう。いずれも中国へ渡航前にダウンロード、設定しておくことをおすすめします。特にアンドロイド端末をご利用の場合、中国国内からはGoogle Play ストア の接続ができないので注意してください。
2、中国VPN使用上の注意点
中国でVPNを使用するうえでの注意点についてですが、主に下記の点に注意したほうがいいと思おいます。私も初めて中国に行った際にはグレートファイアウォールの存在を知らなかったため、GoogleもGoogle-Mapも使用出来ずに、ホテルにすらたどり着けずに途方にくれた経験があります。
全てのVPNがファイアウォールを確実に通過するわけではない
中国政府は昨今、VPNの規制を強化しています。これまで使えていた有料のVPNでさえファイアウォールによって規制されたり遮断される状況です。そのためしっかりと中国でも利用可能なVPNを選ぶ必要があります。
中国国内ではVPNサイト自体にアクセスすることが出来ない
これが一番大切ですが、中国に行ってからVPNをインストールしようとしても、中国ではVPNサイト自体がブロックされてしまっているので、アクセス出来ません。そのためVPNのインストールは必ず中国渡航前に行っておく必要があります。
中国ではVPN無しだと多数の人気サイトにアクセス出来ない
中国のグレートファイアウォールの規制を舐めてはいけません。以前の記事でもご紹介しましたが、日本で使っている人気サイトはほぼ網羅されていると言っても過言ではありません。
複数のVPNをインストールしておく。
中国では国土が広いため、地域や住まいの環境によってVPNによって、通信が遮断されてしまったり、逆に高速通信が可能だったりします。そういう事態に備えて幾つかのVPNアプリを事前にインストールしておくと中国で仮に、いきなりいつも使っているVPNが使えなくなってしまった時に慌てなくて済むでしょう。
【2022年2月追記】中国の滞在歴が長くなってくると、段々と中国の状況にも慣れてくるので、そうなるとVPNも一つ契約しておけば対応できるようになってきます。そこら辺については後述いたします。
3、お勧めの中国VPNサービス【7社比較】
では中国で使えるお勧めのVPNはどこでしょうか?ここでは有料・無料のVPNの中からお勧めの7社のVPNを紹介します。ちなみに下記の表に記載のVPNサービスは、僕が実際に契約してみて、中国で使用た実績のあるVPNです。
基本的にはどちらのVPNでも中国で無事にネット検閲の影響を受けずに色々なサイトを見ることが出来ましたが、契約やサービスの使い勝手などを踏まえて、個人的なお勧め度を付けさせて頂きました。2022年2月時点で追加でお勧めのVPNも発見したので、後ほど紹介させていただきますね。
№ | 会社名 | 日本語対応 | プラン | 金額 | 月額 | 同時接続台数 |
① | かべネコVPN | ◎ | 2週間
1か月 3か月 6か月 12カ月 |
0 880 2,340 3,480 5,760
|
0
880 780 580 480 |
4台 |
② | ExpressVPN | 〇 | 1か月
6か月 15か月 |
1,380
6,350 10,580 |
1,380
1,058 705 |
5台 |
③ | nordVPN | 〇 | 1か月
6か月 24か月 |
1,280
5,784 9,528 |
1,280
964 397 |
6台 |
④ | surfsharkVPN | 〇 | 1か月
12か月 24か月 |
1,265
7,620 5,016 |
1,265
635 209 |
無制限 |
⑤ | vyprVPN | 〇 | 1か月
12か月 24か月 |
1,370
4,776 6,336 |
1,370
398 264 |
5台 |
⑥ | せかいVPN | ◎ | 1か月 | 1,000 | 1,000 | 3台 |
⑦ | VPN GATE | 〇 | 無料 | 無料 | 無料 | 1台 |
下記に、それぞれのVPNの詳しい特徴を記載していきます。
①かべネコVPN【お勧め度:★★☆☆☆】
・日本の会社が運営しているので日本語も安心!
・使わない日は繰り越せます
・4アカウント使えて1日僅か16円~
・メアドだけで最長21日間完全無料
②ExpressVPN【お勧め度:★★★☆☆】
https://www.expressvpn.com/jp/vpnmentor1
・毎週行われている通信速度試験に安定してナンバーワンにランクイン
・すべてのサーバーでP2Pに対応
・24時間週7日体制のライブチャットサポートあり
・素晴らしい高度なセキュリティ機能
・他のVPNより高価格(しかしコストパフォーマンスは良好)
・英語が苦手な人には少し抵抗感あり・・
③NordVPN【お勧め度:★★★★☆】
現在72%割引日本で使いやすいVPN今すぐNordVPNをゲット
・最大で6台の端末を接続可能
・現在なんと、72%割引中!!
・P2P専用サーバー
・コストパフォーマンスが高い
・中国で問題なく稼働実績あり!
・高度なセキュリティ機能
・ライブチャットで24時間週7日体制のカスタマーサポート
・サイトは簡体字中国語で表示できます
※サイトリンクを貼っておきますので、下記のリンクよりサイトをご確認ください。
④surfsharkVPN【お勧め度:★★★☆☆】
※サイトリンクを貼っておきますので、下記のリンクよりサイトをご確認ください。
VPNでデジタルセキュリティを改善する【SurfShark】
・同時に何台でも端末を接続可能
・すべてのサーバーでP2Pに対応
・24時間週7日体制のライブチャットサポートあり
・カモフラージュモードとNoBordersモードで検閲を回避
・新しいプロバイダなので他社より実績が少ないです。
⑤vyprVPN【お勧め度:★★☆☆☆】
・最大で6台の端末を接続可能
・独自のカメレオン技術
・しっかりしたセキュリティ対策
・24時間週7日体制のカスタマーサポート
・返金保証なし
⑥セカイVPN【お勧め度:★★★★★】
※サイトリンクを貼っておきますので、下記のリンクよりサイトをご確認ください。
いろんな国のIPアドレスが使えるVPNサービス【セカイVPN】
・日本の会社が運営しているので日本語も安心!
・最大2ヶ月無料のお試し期間がある
・初心者でも使いやすく敷居が低い、初めての中国赴任者にお勧め!
・接続方法が豊富
・アプリがシンプルで使いやすい!
・Amazonプライムビデオが見れるVPN
・同時接続可能台数が3台だけ
ちなみに、こちらのセカイVPNは、僕は中国に来てから2年間実際に使っているのですが、シンプルでとても使いやすく、おすすめのVPNです。下記の動画で実際に中国でVPNを起動したときの様子を動画に取っているので、良かったら参考にしてください▼
※上記の動画で使っていたのが、下記の「セカイVPN」となります。2年間使っていますが、とても使いやすいですね。
⑦VPN GATE【お勧め度:★☆☆☆☆】
・無料のVPNサービスの中で高評価
・接続するサーバーを自分で選択出来る
・Netflixで動作します
・各国のサーバーを探すのが手間
・サーバーが低速(無料だからしょうがない)
⑧2022年2月更新!スイカVPN【お勧め度:☆☆☆☆☆】
海外在住日本人に必須のVPNサービス スイカVPN
海外在住日本人に必須のVPNサービス【スイカVPN】・VPNで日本と同じネット環境を再現。
・接続先世界45都市47サーバー。
・利用者数50,000人突破。土日も日本語サポート
・データ通信量の制限なし。月額定額で使い放題
※サイトリンクを貼っておきますので、下記のリンクよりサイトをご確認ください。
4、【おまけ】もしもVPNを準備せずに中国に到着してしまったら
もしも日本でVPNを準備せずに中国に到着してしまったら、多くの旅行者が陥りがちな状況ですが、一応いくつか対策があるので、ご紹介します。
高級ホテルを利用する
殆どの高級ホテルは、VPNサービスの搭載されたWi-Fiを提供しています。なのでロビーでコーヒーを飲むついでにWi-Fiを利用して、VPNサイトにアクセスしてVPNをインストールしましょう。主に下記の様なホテルがあれば試してみてください。
・インターコンチネンタル
・マリオット
・ウィンダム
・スターウッド
・シャングリ・ラ
・ヒルトン
※中国政府はVPNサービスを利用しているホテルの規制を続けていますから、上記の方法がいつまで利用出来るかは分かりません。
母国の携帯のSIMカードを利用する
母国のSIMカートが国際ローミングが可能なタイプの場合は、そのSIMカートを携帯にセットしてローミングをオンにすれば、国外のサーバーに繋がるはずなので、グレートファイアウォールに遮断されずにVPNサイトにアクセスすることが出来るはずです。そこでVPNアプリをインストールすればOKです。端末にVPNのインストールが完了したらローミングの電源をオフにしておきます。
こちらの方法は、ローミングを提供しているプロバイダーによっては高額な通信料が掛かってしまう為注意が必要です。成るべく短時間でVPNの設定を行う様にしましょう。
友達におねがいする
もしVPNを利用している友達が近くにいる場合は、その友達のコンピューターを借りてVPNのアプリをダウンロードすることが可能です。もしくは日本でインストールしたVPNアプリをメールで送信してもらう事が可能です。
※メールを利用する場合は、中国でブロックされていないメールサービスを使う必要があります。
例)g-mail、hotmail等は中国では使用出来ません。
中国での生活に慣れないうちは、上記の方法もかなり困難だと思うのでやはり日本にいるうちにVPNをインストールしておくことがおススメとなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?中国で生活するうえでネットで情報を取得することが出来ないと本当に不便になってしまうと思うので、VPNの設定は日本にいるうちに絶対に行っていきましょう。
それから中国は国土が広いため、地域によっては繋がりにくいVPNや、繋がらないVPN、反対に速い接続が速いVPNなどの差があるので、出来れば中国に行く前に複数のVPNアプリをインストールしておき、中国で試してみてから(⇒大抵のVPNが契約後30日くらいは返金してくれます。)不要なVPNを解約する方がいいと思います。
もし、どのVPNを入れたらよいか分からなくて迷っているなら、僕のお勧めは先ほどご説明した「セカイVPN」を入れておくのがお勧めです。僕も2年間中国で実際に使っていますが、コスパもよくて満足しています。その他のVPNも試してみましたが、結局最後はシンプルで使いやすいのが一番楽ですね。
以上です、最後まで読んでいただきどうもありがとうございます。
中国渡航する際の参考にして頂ければ幸いです~!!