はじめに
中国赴任や留学で長期間中国に行くことが決まったら、必ず予防接種を受けておくことを推奨する。
近年中国では急激な近代化と共に特に都市部では衛生面に関してかなりの改善がみられるが、まだ都市部を除く農村部などでは衛生概念の普及はまだまだ十分でなく日本から赴任すると、そのギャップにストレスを感じる日本人が多いようである。
しかしいざ予防接種と言われてもどのような予防接種を受ければよいかイメージが分からない方が多いと思うので、私が中国赴任する際に受けた予防接種の種類とスケジュール、および費用についてご説明しようと思う。
※当記事は筆者の経験に基づくものである、よって中国赴任者目線での記載であるが留学や長期の旅行などで中国に長期間滞在される場合は同様の予防接種が推奨と考えられる。
中国赴任者に推奨される予防接種の種類
まず初めに、中国赴任者に推奨される予防接種の種類について説明する。中国は国土が広く(日本の約25倍)、地方によって環境が全く違う為、その移住する地域によって推奨する予防接種の種類が違う。(※外務省HPより)
下記の表に推奨する予防接種の一覧を載せるのでご参考にして頂きたい。ちなみに、私は中国渡航前にこちらに記載の5種類の予防接種をすべて受けたので、次章から説明するスケジュールやコスト等については下記の表5種類を全て受けた時のものと思っていただければ幸いである。
中国赴任者に推奨される予防接種のスケジュール&費用
ここからは、実際に私が受けた「中国赴任者に推奨される5つの予防接種(外務省HP)」のスケジュールと費用について紹介していく。
これまでインフルエンザの予防接種をしたことがある方は多いと思うが、今回推奨する5つの予防接種を全て受けるためには、(間隔をあけてワクチンを接種しないといけない為)相当な期間が必要となる(※半年から~1年程度)ので注意が必要である。
また、予防接種の費用は健康保険ではカバーされず全て自費払いになるため、トータルで結構な金額(10万円以上)となる場合が多い。仕事で海外赴任する場合は会社が予防接種の費用を負担してくれることが多いと思うので、そういった制度をうまく使って予防接種にかかる費用を抑えることを推奨する。
下記の表は私が予防接種を受けるために通院したスケジュール(日比谷クリニック)と費用をまとめた表である。計4回通院し、期間は約1年間かかった、費用は税込みで総額132,990円である。※狂犬病の予防接種が計4回の為、そのスケジュールに合わせて他の予防接種も受けていった。
予防接種を受けた場所(日比谷クリニック)
今回私が予防接種を受けたのは、有楽町にある「日比谷クリニック」である。
JR有楽町駅を出てすぐの「有楽町デンキビル」の3階である。大きなビルなので直ぐに見つかると思う。地下鉄で行かれる場合はメトロの「日比谷駅」が最寄り駅である。クリニックの情報については下記にURLを貼っておくので確認いただければ幸いである。
とてもキレイで清潔感のあるクリニックで海外赴任者向けの予防接種などを多数取り扱っているためオススメである。また日本では一日に一本ずつ接種をする施設が多いようであるが、当クリニックでは一日に数種類のワクチンを同時接種することが可能である。
日比谷クリニックのHPはこちら
海外旅行者向け予防接種実施機関
海外赴任者や旅行者向けワクチンの接種施設は限られているので、それを探すのに苦労する方が多いようである。その際は下記厚生労働省のサイトで予防接種実施機関の検索が出来るので、ご自宅や勤務先の付近で予防接種を受けられる場所を探しているようであれば参考にしていただきたい。
予防接種実施機関検索
https://www.forth.go.jp/moreinfo/vaccination.html
小さいお子様がいる場合はこちらのサイトをご確認ください。
http://www.mcfh.or.jp/jouhou/yobousessyu/index.html
まとめ
以上、中国赴任者向けの予防接種の種類及びスケジュールと費用について説明してきた。
インフルエンザの予防接種のように短期間では完了しないので、赴任の予定が決まったら上記のスケジュール等を参考に計画的に予防接種を打つことをお勧めする。
また、もし国内で間に合わない場合は海外でのワクチン接種も可能なので、その場合は上記の予防接種実施機関に問い合わせをして頂ければと思う。ただし海外でのワクチン接種となると、病院で英語や現地語での対応が必要だったりして戸惑うことが多いので、出来るだけ出国前に済ませておくのがおすすめと言える。
それでは、また会いましょう~!!
・海外旅行向けの予防接種は時間が掛かるので早めに計画を!
・全て受けると、結構費用が掛かるので会社に相談を!
・間に合わなければ、海外でも受けられるので安心を!