はじめに
こんにちは!YOICHIROです。
これから中国で生活をする予定の人にとって、不安に思うことはたくさんあると思う。その中でも多くの人が不安に思うことは「中国のネット規制」についてではないだろうか?
ご存じの通り中国では、「金盾(グレートファイアウォール)」という国家主導のネット規制が中国全土で敷かれており、その規制により日本で日常使っているほぼすべてのインターネットを使ったサービスが使用することが出来ない。
そこで今日は、いったい「金盾(グレートファイアウォール)」とは何か?どの様なシステムでネットの規制が敷かれていて、日本で使えているどの様なサービスが使う事が出来ないのか?とった疑問に答えつつ、中国のインターネット規制のについて説明していきたいと思う。
1)中国で使えないインターネットサービス
はじめに言っておくと、中国では金盾(グレートファイアウォール)によって日本で日常使っているほぼすべて(と言っても過言ではない!!)のインターネットを使ったサービスが使用することが出来ない。
主だったもので言うと、Google、G-mail、YouTube、Yahoo!、Instagram、Facebook、Twitter、LINE、その他・・・・まだまだ数え上げたらキリがないほどであり、つまり日本と同じようなネットライフを送ることはまず無理である。
私は日本でYouTubeとAmazon Primeで映画を見る事が大好きな上に、ワードプレスでブログ運営とYouTubeのチャンネル運営を行っているので、これらの活動が中国に行ってからも継続できるのか?ということが一番の不安であった。
今日本で私と同じようにSNSを使っていたりネットフリックス等のVODなどによるストリーミングをしている人は是非注意して頂きたい。
2)「金盾(グレートファイアウォール)」とは何か?
では、中国の「金盾(グレートファイアウォール)→長いので今後はGFWと呼ばせてもらう・・」とはどの様な規制なのだろうか?
Great Firewallは、中国の高度なインターネット検閲システムの非公式なニックネームであり、「万里の長城」を意味する「Great Wall」をもじって「Great Firewall (グレートファイアウォール)」と呼ばれている。公式にはゴールデンシールドプロジェクトが正解である。
1998年ころから準備が始まったこのプロジェクトは、2020年の現在世界一強固な情報検閲・監視能力を持っており、中国政府に都合の悪い情報をブロックしたり、検索できなくしたりすることが出来る。
特にGoogle系のサービスに関してのブロックは徹底されており、下記のGoogle関係のサービスは全て中国ではブロックされて使用することが出来ない。
❶中国で禁止されているGoogle関係のサービス
Google検索、Gmail、Googleドライブ、Googleドキュメント、Google Play、Google翻訳、Googleカレンダー、Google Picasa、Googleグループ、Google Keep、Google Voice、Googleウォレット、YouTube、Google Earth、Google Earth、Google Chromeホームページ、Googleコード、 Google Blogspot、Google Feedburner
日本でインターネットで検索をする人の6割以上がGoogleを使って検索をしている。さらに個人での連絡手段では、Gmailを使っていると言う人多いのではないだろうか?そんな場合は何も対策をせずに中国に行ってしまうと何も出来なくなる恐れがある。
さらに、中国のGFWの威力は、ネットの規制だけでなく例えば下記に記載するメディアやSNS等のソーシャルサービス等にもおよび、GFW内では見たり、使用することが出来ない。
❷中国でブロックされている新聞とメディア
ニューヨークタイムズ、ニューヨークタイムズチャイニーズ、ブルームバーグ、ブルームバーグビジネスウィーク、BBCチャイニーズ、チョースンチャイニーズ、WSJ、WSJチャイニーズ、フリップボード(国際版のみ)、Googleニュース、YouTube、Vimeo、Dailymotion、LiveLeak、ブレイク、クラックル、選択された国際ウィキペディアページ、選択された中国語版ウィキペディアのページ、ウィキリークス
ちなみに、日本の産経新聞もダメなようである・・・
❸中国でブロックされている主なソーシャルメディア
Twitter、Facebook、Google +、Googleハングアウト、Google Blogspot、WordPress.com、Line、KakaoTalk、TalkBox、選択したTumblrサイト、FC2、Soundcloud、Hootsuite、Adultfriendfinder、Ustream、Twitpic、Instagram
日本で使えている殆どすべてのSNSは中国では使えない!
❹ポルノサイトやアダルトサイトも見れない!!
中国ではポルノサイトやアダルトサイトに関しても規制が掛かっており、PoneTubeやXビデオなどの多数の主要なビデオサイトが見ることが出来ない。中国当局は、セクシーな素材を制作及び配布している事が判明した地元のサイトを頻繁に閉鎖したりしている。
いかがだろうか?中国のGFWの威力を少しは分かって頂けたであろうか?
3)中国のGFWにブロックされているか確認する方法!
ちなみに、下記のサイトで中国のGFWで検索出来ないワードやURLを調べる事が出来るのでもし気になるサイトがあれば試して頂ければと思う。
https://www.comparitech.com/privacy-security-tools/blockedinchina/
1、検索窓があるので、そこに検索したいワードを入力する。
※試しに「YouTube」と入力してみる。
2、検索の実行ボタンを押す。
3、画面の左下にコメントがでる。
↑↑↑↑画面左下に注目、
「This URL appears to be blocked in China.」
日本語訳すると、「このURLは中国でブロックされているようです。」
つまり、上記の「YouTube」というワードは中国ではGFWにブロックされてしまい検索することもアクセスすることも出来ない事が分かる。
4)中国でブロックされたサイトにアクセスする最も簡単な方法
では、中国でGFWにブロックされたサイトにアクセするにはどうすれば良いか?
最も簡単な方法は、VPNを使用することである。
仮想プライベートネットワークの略であるVPNは、インターネットの通信を暗号化して国外の専用のサーバーに接続することで、GFWの監視から逃れ、自由に国外のWEBサイトにアクセスする事ができる。
VPNを自分のパソコンとスマホにインストールしておくことで、中国でもGoogle検索やYouTubeの視聴が可能なので、これから中国に行かれる方はインストールすることを強くお勧めする。
また筆者の友達の在中経験者によると、
上記より、出来れば日本を出国前に複数のVPNを可能な限り契約していく方がよいとの事なので、一応これから中国に行く方は参考にして頂ければ有難いと思う。
便利なVPNであるが、中国国内ではほぼ全てのVPNのサイトがGFWによって監視・ブロックされているためVPNの設定やアプリのインストールは必ず出国前に行っておくこと。そうしないと「VPNを検索するためにVPNの接続が必要」という悪循環にはまってしまう。
まとめ
以上です~、中国の超高性能のネット検閲システム【グレートファイアウォール】は中国国内のインターネットだけでなくwechetでの会話の通話記録や、普段の生活の購入履歴やその他の人民のあらゆる行動を監視しているそうである。
そのような監視社会で少しでもプライバシーを確保するのならVPNは必須と言える。VPNはそれこそネットで検索すれば沢山出てくるが、その中で「どのVPNが中国で実際一番使いやすいのか?分かりにくい」問題がある。
そこで次回、実際中国に入国した際「現地でVPNの接続のテストを行ったうえで、どのVPNが一番おススメか確認する記事」を書きたいと思う。まだ暫く中国には入れないのでもう暫く待ってほしいと思う。
それでは、また会いましょう~!!